相続人申告登記再考
4月18日に日南町で相続登記のセミナーをすることになり、現在相続登記全般について考えを整理しているところです。そこで相続人申告登記の使い方とか位置づけについて、再考してみました。以前私は、相続人申告登記というのは、過料制裁を含む相続登記義務化に対する、相続人の反発に対するガス抜きの登記と思っていました。つまり、くだらない登記と思っていたわけですね。しかし、よく考えてみると、相続登記義務化が必要だった理由は、登記名義人が公示されていないという所有者不明問題の解決が必要だったからです。相続人申告登記というのは簡易な方法で、実態上の所有者を公示できるので、一応の所有者不明問題の解決策と云えます。さらに、相続登記が非常に困難な事例についても、相続人を救済できる方法に成り得るので、とてもよく考えて作られていることに気が付きました。今は自らの不明を恥じるばかりです。
2024年04月16日 09:30
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