司法書士の新人研修
司法書士試験に合格した人は、司法書士登録の前に、司法書士会連合会の主催するブロック研修と中央研修を受けることが義務付けらています。これは実務研修というよりも、司法書士の歴史とか仕事の全貌の説明、そして司法書士倫理についての講義を受けるものです。以前は特定の都市に集まって対面で研修を受けるシステムでしたが、コロナの影響で令和二年度以降はオンラインのズーム研修に置き換えられました。私のような地方出身の司法書士にとっては、交通費や宿泊費が節約できて大変ありがたい変更でしたが、合格しても他の司法書士と全く接触がないという負の側面もありました。通常はその後に配属研修という、都道府県の司法書士会の主催する司法書士事務所での実務研修を経て登録という流れになります。この配属研修は義務ではないので、補助者経験のある人はスキップされるようです。私の時はコロナの影響もあり、そのような実務研修無しに開業することになりました。わからないことがある度に、近所の司法書士の先生に教えてもらいながら経験を積んで配属研修に代えたような形です。新人の司法書士は一定レベルの知識はあるのですが、実務に必要な細かい知識が不足しているので、このギャップを埋めることが初期の課題になるかと思います。
2023年12月18日 14:49
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