トラブルシューティング
一般にトラブルシューティングと云えば、パソコンの不具合の修正ということになりますかね。私たち司法書士の場合は、登記申請の補正対応という意味もあります。本来は完璧な申請書を出して速やかに登記が完了すべきものではありますが、予見しないミスで法務局から補正を求められることもあります。相続登記の場合ですと、戸籍の収集ミスで足りないものがあったりします。司法書士が自分ですべての戸籍を取る場合は漏れが出にくいのですが、持ち込みの戸籍で申請する場合はチェックミスが出ることがあります。他には連件申請の場合に連件の順番でどちらを先にするかによって、申請人が変わることがあり、やはり間違えたことがあります。一番想定外の補正だったのは、抵当権抹消登記の申請で受任から申請までの間に法人代表者が変更になり、添付書面の抵当権解除通知書に記載してある代表者と申請書に書かなくてはならない代表者が変わっていたことです。6月末に依頼を受けて7月に申請する場合は、気を付けなくてはならないことを学びました。法務局で登記官が鉛筆でチェックマークのある添付書面をチラッと見ることがあったのですが、ものすごく丁寧に見られているのがわかって身の引き締まる思いがしました。補正の出ない申請書を出すことを、強く心掛けたいものです。
2023年12月08日 09:35
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